アクトMTメルマガ124号:令和を楽しむ <自治会長になる>

5人の理事による第1回目の役員会が開催されました。そして会長の選任に議題が移りました。お互いに固辞する中で、春日の奥様から「男性がやるべきだ」と言って、一夫を推薦する意見が出ました。

*** アクトMTメルマガ124号 ****

我々、昭和世代は、激動の中に育ち、平成を必死に働いてきた。
そして今、令和は、自分のために、自分自身の人生を楽しむ時代だ。

■令和を楽しむ <自治会長になる>

春日の奥様が、一夫を会長に推薦する意見を言うと、すかさず、沙織ちゃんが、「そうですよね。男性がいいですよね。私も神崎さんにお願いしたいと思います。」と春日の奥様に賛同した。

一夫は、会長に推されて悪い気はしなかったし、多少の自信はあった。逆に内心では、「どうせ役員をやるなら、会長をやるのも面白そうだ」とも考えていた。

すると、それまでニコニコしながら聞いていた川上パパが、「私も神崎さんの会長さんに賛成です。私もお手伝いしますから、神崎さん、お願いします。」と、賛成した。そして、黒田長老が、「私も、神崎さんなら、依存はありません。決まりですね。」と結論をだした。

「皆さんがそこまで言われるなら、私がお引き受けします。ですが、皆さんのご協力もよろしくお願いします。」と、あっさりと一夫が引き受けたのだった。だが、一夫自身は、他の理事全員の推薦があったので引き受けたという体裁にしたつもりだった。

家に帰ると、息子の聡も、娘の美智子も帰ってきていた。夕食が終わったところで、良子と3人でお茶を飲んでいるところだった。そこで、自治会の会長を引き受けることになったことを話をした。

すると真っ先に、美智子が「お父さんが会長さんか!面白そうだね。頑張ってね。」と、いつもの笑顔で応援してくれた。一夫は、美智子の笑顔を見るといつも癒されるが、その一方で、いつも気楽で楽しそうにしていられることが、うらやましく思うこともある。

息子の聡が、「親父らしいね。やっぱり引き受けたんだ。でも、会社とは違うから、どうかな?」と言うと、一夫は、「そうなんだよ。そうなんだよ。本当に他の役員が協力してくれるか、心配なんだよな。何かいい手はないかな。」と、それまで我慢していた不安を打ち明けた。

一夫は、頼まれると断れない性格だ。しかし引き受けた後で「うまくやれるか?どうしたらいいんだ?」といつも不安になるのだった。

「そうですよ、お父さん。周りの人の話をよく聞いて、勝手なことをしないでくださいね。皆さんに迷惑をかけないでくださいよ。」と、今度は心配げに妻の良子が言った。「母さんは、他人事のように人に迷惑をかけるなというけど、ちゃんと手伝ってくれよ。頼りにするのは母さんしかいないのだから。頼むよ。」と、一夫は良子を拝むようにして言った。

一夫は、妻が周りに気を遣いすぎると気になるときもあるが、一夫が気付かないところを繕ってくれる『ありがたい存在』である。一夫は、そんな良子に感謝し、頼りにしているのだ。

神崎家は、いつもこのように和気あいあいとした雰囲気だ。きっと妻の良子の子育てがよかったのだろう。今晩のように、一夫は、外では言えない不安などを家族にこぼすこともある。

** 次回に続く **





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