アクトMTメルマガ140号:令和を楽しむ<ことばのキャッチボール(その2)>

和泉コーチが、『会話はキャッチボール』という話を始めました。キャッチボールのように、相手の方を向いて構えて聴く姿勢を見せることで、『話しをする』という気持ちが通じ合うことが大切だと話しました。そして次に、「もし、相手の投げたボールが大きくそれてキャッチできなかったたら、誰が拾いに行くでしょう。」と質問しました。さて、どのような話になるのでしょうか?


*** アクトMTメルマガ140号 ****

我々、昭和世代は、激動の中に育ち、平成を必死に働いてきた。
そして今、令和は、自分のために、自分自身の人生を楽しむ時代だ。

■令和を楽しむ <ことばのキャッチボール(その2)>

和泉コーチが応えた。

「そうなんです。キャッチボールで、相手の投げたボールが遠くにそれてキャッチできなかったとき、拾いに行くのはキャッチする人です。これは、会話でも同じです。相手の話がそれて、答えが的外れだとか、間違っていると感じても、まずはその話をキャッチします。つまり、相手の話を最後まで聴いて、『あなたは、そう考えているのですね』と応えます。」

この和泉コーチの説明を聴いて、一夫は疑問に思った。

「本当にそうなのか!?確かにキャッチボールでは、球を拾いに行くのはキャッチする方だ。でも、話を聴くときは違うだろう。多少なら相手の話がそれても我慢して聴いている。でも、相手が明らかに間違っていると思ったら、話の途中でも、相手に間違っていることを早く教えてあげた方が良い。いつまでも、間違った話を聴いていてもしょうがない。」

一夫がこんな疑問を感じている間にも、和泉コーチはさらに続けた。

「そして、もう一つ。キャッチボールでは、相手の投げたボールをキャッチしたら、そのキャッチしたボールを投げ返します。このとき、相手が投げたボールを無視して別のボールを投げたり、さらには、野球ボールを投げてきたのに、サッカーボールを蹴返すようなことはありません。

会話でも同じです。まず、相手の話をしっかりとキャッチします。『でも、・・・』とか、『そうじゃなくて、・・・』などと応えるのは、相手の話をキャッチしたことになりません。別のボールを返しているのと同じです。これでは、キャッチボールになりません。

また、『そう、そう、それって○○だよね』などと返すことがあります。それは本当に相手が投げてきたボールを返しているのでしょうか?実は、相手が投げてきたボールと違う自分の投げたいボールを返していませんか?相手の話を勝手に替えてはいけません。」

一夫は、思った。

「確かに、『そう、そう』と言いながら、相手の話を取ってしまう人がいるな。『そうじゃなくて』は、キャッチボールになっていないか・・・。それにしても、相手が間違っていると分かっていても、黙って話を聴いていることは、違うのではないか?」

「あの~。質問してもいいですか?」

一夫が我慢できずに手を挙げた。

「はい、どうぞ。」

和泉コーチに促されて、一夫が質問した。

「今の説明で、キャッチボールと会話は同じだということは、よく分かりました。でもその中で、相手が間違っているときでも、最後まで話を聴くというところがよく理解できません。」

和泉コーチが応えた。

「そうですか。相手が間違っていると、神崎さんが思ったときですね。」

「はい、そうです。相手の間違いは、早く正してあげた方が良いと考えます。」

「そうですね。正してあげたいという神崎さんの気持ちを伝えることも大切です。でもその前に、その人は、その人の考え方や価値観などの『想い』から話をしています。」

こう言いながら、和泉コーチが、ホワイトボードに書いた。

『 間違い = 二人の間の違い 』

「相手の人が間違っていると自分が思っても、それは相手と自分の二人の間の違いなのです。『想い』は、人それぞれに違います。だから、相手が間違っていると思っても、最後までその人の話を聴いてください。そして、その人は、どんな想いでその話をしているのか、その人の想いを感じてください。話の奥にあるその人の想いを感じると、相手の話を受け止めることができます。すると、会話がキャッチボールになります。」

一夫は、釈然としなかった。しかし、それ以上を質問することはやめた。『想いは、人それぞれ違う』という話も、『間違いは、二人の間の違い』という話も、言葉では分かる。だが、和泉コーチが伝えたい本当の意味が、まだ自分は理解できていないと感じていたからだ。

『分からない!納得できない!』

一夫は、思った。そして、今回も出てきた『想い』が、一夫の課題の一つになっていることを思い出した。


次回に続く。





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