アクトMTメルマガ145号:令和を楽しむ<家族へのお願い>

マンションの夏祭りの出し物が決まって、ホッとした一夫でした。また、一夫が必死にうなずきと相槌をしていた効果でしょうか、議論も順調だったようです。少しはコーチング勉強会の成果が出たのでしょう。でも、一夫はまだまだ不安でいっぱいです。

*** アクトMTメルマガ145号 ****

我々、昭和世代は、激動の中に育ち、平成を必死に働いてきた。
そして今、令和は、自分のために、自分自身の人生を楽しむ時代だ。

■令和を楽しむ <家族へのお願い>

一夫は、ホッとした思いといろいろな不安とを抱えて自宅に戻った。マンションの役員会で何とか夏祭りの企画が決まった。それも役員全員の合意が得られたことが、一夫をホッとした気持ちにさせた大きな理由だった。

また前回の役員会と比べて、参加した役員がそれぞれに発言し、大きな反発もなく、順調に役員会を進めることができたことも、一夫をホッとさせていた。これは、一夫が、意識して相手の方を向き、うなずきと相槌で応えた成果であろうか。

しかし一方で、今の一夫にとって、大きな心配ごとがある。もちろん、どれだけの人たちが参加してくれるか、協力してくれるか、住民たちの夏祭りへの参加と協力も課題だった。しかし、それ以前に一夫が心配に思っていることがある。夏祭りの準備が順調に進むか、夏祭り本番でトラブルなどが起きることがないか、一夫の心配は尽きることがないのだ。

一夫が自宅に戻ったとき、息子の聡と娘の美智子は、まだ帰宅していなかった。一夫は自宅に戻るとすぐに、妻の良子に言った。

「母さん。今日は助かったよ。母さんがカラオケグループに話をつけてくれてよかったよ。母さんのお陰で、恥をかかないですんだよ。」

すると、良子が言った。

「別に、それほど大変なことじゃないですよ。ちょっとお友達に話をしたら、すぐに引き受けてくれましたよ。」

「そうか、そうか、良かった。さすがに母さんだよ。」

一夫が良子に感謝を伝えた。そして、一夫は、主婦のネットワークは、頼もしいと思った。一夫が知らない強力な主婦の間の情報ネットワークがあるようだ。

「でも、皆さんとのお付き合いも大変なんですよ。今度もカラオケを頼んでから、しばらくお嫁さんの愚痴を聞いてきたんですからね。」

良子が続けた。すると一夫が言った。

「そんな話は、無視すればいいじゃないか。聞きたくない話なんか、聞かなければいい。」

「それができれば、いいですけどね。」

良子がこう言って、この話は終わった。一夫もこれ以上はこの話を続けなかった。このような会話は、二人の間ではよくあることだった。

良子と二人だけでの夕食が終わったころ、聡と美智子が帰ってきた。いつものように、一夫が家族に今日の役員会の様子を話した。すると、すぐに娘の美智子が反応した、

「さすがに、お母さんだね。カラオケグループの友達がいるなんて知らなかったな。もう、お父さんは、お母さんに感謝だね。」

「本当にそうなんだよ。母さんのお陰で助かったよ。」

一夫が言った。すると、聡が言った。

「カラオケグループは、毎週集まってやっているんだろう。別に夏祭りだからって特別なことじゃないんじゃないの?」

「いやいや、そうじゃないんだ。夏祭りのときは、誰でも参加できるんだよ。」

反論するように一夫が言うと、さらに聡が言った。

「そうかな。そんなところで歌いたいと思う人がいるかな。」

聡のこの話に、一夫は一瞬、言葉に詰まった。実は口には出さないが、一夫もカラオケに参加する人がいるか不安に思っていたからだ。まさに、それを聡から指摘されて、反論できなかったのだ。

次回に続く。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント