アクトMTメルマガ131号:令和を楽しむ<夏祭りは中止すべき(その2)>

前号では、神崎一夫が住むマンションの自治会の5月の役員会が開催されました。議題は、例年開催しているマンションの夏祭りでしたが、中止した方がよいという意見が出て議論となりました。その議論の最中に、会長を務める一夫が「会長さん 聴いているんですか?」と言われてしまいました。

*** アクトMTメルマガ131号 ****

我々、昭和世代は、激動の中に育ち、平成を必死に働いてきた。
そして今、令和は、自分のために、自分自身の人生を楽しむ時代だ。

■令和を楽しむ <夏祭りは中止すべき(その2)>

「会長さん!聞いているんですか?」

春日の奥様が、発言の途中で一夫に対して声を張り上げた。

一夫は会社の会議で話しを聞くときは、目を半ば閉じ腕を組むのが習慣になっていた。そのときも、無意識に目を閉じ腕を組んで話しを聞いていた。自分としては、こうしてしっかり集中して聞いているつもりだった。

一夫は春日の奥様の剣幕に驚いて、目を開けて答えた。
「ちゃんと、聞いていますよ!」

「じゃあ、会長さんは、どう考えているんですか?」
春日の奥様が続けた。

一夫は、冷静を装いながら、答えた。
「春日さんの意見も分かりますが、黒田さんの話もごもっともだと思います。私としても、毎年続けてきたのですから、皆さんと協力して、できれば、開催したいと考えています。」

一夫は、夏祭りは前会長からの引継ぎ事項であり、当然開催するものと考えていた。そしてまた、自分が会長のときに中止したといわれたくないと思った。

「開催するというなら、協力する人や参加する人を増やす案を提案すべきだと思います。何かありますか?」
春日の奥様が責めるようにいうと、沙織ちゃんも続けた。
「そうですね。何かお祭りを盛り上げる案があるといいと思います。」

さらに、川上パパも沙織ちゃんの案に賛成していった。
「私も盛り上げ案が必要だと思います。子供たちが喜ぶような楽しい案を考えたいですね。子供たちがたくさん集まると楽しいじゃないですか。」

「良い案が出ればいいですが、なかなか難しいのではないですか。」
黒田長老は、盛り上げ案に対して慎重な見方だった。

その後も多少の議論は続いたが、最終的には開催することに決まった。そして、各自が盛り上げ案を考えて、来月の役員会で提案することとなって終わった。

夏祭りの開催が決まって、一夫はホッとしていた。しかしその一方で、今後の役員会を進めることに不安を感じていた。

「毎回、今日のように反対意見が出るのか?特に春日の奥様のように正論で意見を言われるのは、どうも苦手だ。これからどうしたら、いいんだ。会長なんか引き受けなければよかったのか?」
一夫は、一人でつぶやいた。

さらに、春日の奥様の『会長さん!聞いているんですか?』の一言は、強烈に一夫の心の中に残った。自分はしっかりと話を聴いていたつもりだった。

「なぜ、そんなことを言われるのだ。」
一夫は、納得できなかった。

しかし、この春日の奥様の一言が、一夫をコーチングに目覚めさせ、一夫のこれからの人生を変えるありがたい一言になるのだった。

** 次回に続く **


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