アクトMTメルマガ134号:令和を楽しむ<打ち明けた>

役員会で衝撃を受けた一言「会長さん、聴いているんですか?」について、家族にも話せず、一人で悩みを抱えて悶々としている神崎一夫でしたが・・・。

*** アクトMTメルマガ134号 ****

我々、昭和世代は、激動の中に育ち、平成を必死に働いてきた。
そして今、令和は、自分のために、自分自身の人生を楽しむ時代だ。

■令和を楽しむ <打ち明けた>

この日の一夫は、旧友 板垣 仁 との飲み会があった。板垣と一夫は、学生時代に同じ研究室で毎日一緒に過ごし、よく旅行に行ったりもした親友である。

卒業してからは、それぞれ違う会社に就職したが、時々会っては愚痴を話したり、励ましあったりしてきた。とはいえ、ほとんどの場合が、一夫が励まされる役である。

運ばれてきた酒を飲みながら、板垣が最近通っているスポーツジムの話を始めた。

「先月から週に3日くらい、近所のスポーツジムに通っているんだ。午前中にジムに行くと、我々世代のリタイア組ばかりでさ、・・・。」

「そうか、ジムに通い始めたんだ。」

一夫が応えた。一夫も、このところ家にいる時間が長くなり、運動不足を感じていた。だが、もともと一夫は運動が好きな方ではないので、あまり興味を感じなかった。

それでも、しばらく、板垣のジムの話が続いた。そして少し間が空いてから、一夫が好物の焼き魚をつつきながら話し始めた。

「今度、マンションの自治会長をやることになったんだ。」

すると、板垣が言った。

「そうか。会長か。神崎がやるなら会長だろうな。」

「え?何で、俺なら会長なんだ?」

一夫が尋ねた。

「きっと周りから、やってくれと言われて引き受けたんだろ?」

「よくわかるな。だって、みんなから頼まれたら断れないだろう。」

板垣に会長になったいきさつを言い当てられたことに、少し不満のようなものを感じながら一夫が答えた。

板垣が、さらに続けた。

「そういうところは、昔から変わっていないよな。神崎らしいところだよ。でも、周りの人も神崎が会長で良かったと思うよ。」

この板垣のことばに、一夫は自分の味方が増えたような感じで、ホッとしながらも、板垣に尋ねた。

「どうして、俺が会長で良かったんだ?」

すると、板垣が笑いながら答えた。

「だってさ、他の人が会長だったら、神崎のために、まとまる話もまとまらなくなるだろ。」

「なんだ。そういうことか。」

一夫は、憮然とした表情で、酒を口に運びながら言った。二人は、このように何でも遠慮なく言い合える仲なのだった。

** 次回に続く **

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