アクトMTメルマガ138号:令和を楽しむ<『繰り返し』と『感情の反射』(その3)>

神崎一夫は、積極的な想いでコーチング勉強会に参加しました。そして、2人一組になった練習セッションで聴き手役になりました。相手の話したことばの『繰り返し』に挑戦しましたが、繰り返すことばが出てきません。焦ってしまい、相手の話も分からなくなってしまったところで、終了の時間となってしまいました。

*** アクトMTメルマガ138号 ****

我々、昭和世代は、激動の中に育ち、平成を必死に働いてきた。
そして今、令和は、自分のために、自分自身の人生を楽しむ時代だ。

■令和を楽しむ <『繰り返し』と『感情の反射』(その3)>

一夫が聴き手となった『繰り返し』と『感情の反射』の練習セッションが終わった。

「できない。『繰り返し』のことばが出ない。さらに、あれほど気を付けていたのに、腕まで組んでいる。何ということだ。どれも、まともにできない。」

一夫は、がっかりするどころか、情けない自分を感じていた。そして、話し手を務めた相手から、一夫の聴き方について感想をもらった。

「繰り返そうと頑張っている気持ちは、よく伝わってきました。」

慰めのような感想だった。

さらに、役割を交替して練習セッションが行われた。今度は、一夫が話す役だ。一夫は、先月、妻の良子と行った箱根の話をした。

「この前、先月なんですけどね。箱根に行ったんですよ。」

「ワ~。箱根に行ったんですね。」

早速に相手が嬉しそうな顔で繰り返しで応えた。

「ええ、そうなんですよ。」

一夫もつい笑顔になり、そのときの出来事を話した。相手をした女性が、嬉しそうに聞いてくれ、タイミングよく一夫の言葉を繰り返してくれた。一夫も楽しく、ウキウキした気持ちになった。そして話しながら、箱根の楽しかった思い出がよみがえってきたことを感じていた。こうして、一夫が話し手役となった練習セッションも終わった。

今の練習セッションについて、何人かが感想を発表した。一夫も指名されて発表した。

「私に、繰り返しができると思えません。繰り返す言葉が出てこないんです。繰り返す言葉を探していたら、話が分からなくなってしまって、・・・。難しいですね。どうしたら、繰り返しができるようになるのか、教えてください。」

すると、和泉コーチが言った。

「相手の言った最後のことばを繰り返すと、考えずに繰り返しができます。『行きました。』と言ったら、『行ったんですね。』と繰り返します。最初は難しいと思いますが、必ずできるようになります。練習しましょう。この勉強会は練習の場です。失敗しても気にせず練習してください。」

一夫は「はい」と返事をしながらも思った。失敗しても気にするなと言われても、まったくできなかった。本当に練習でできるようになるのだろうか。

さらに、和泉コーチから質問があった。
「もう一つ質問してもいいですか?神崎さんが話し手になったときは、どんな感じでしたか?」

「そうですね~。」と少し考えて、一夫が答えた。
「とても話しやすかったです。相手の方が嬉しそうに聴いてくれたので、楽しく話をすることができました。」

すると、和泉コーチが言った。
「そうですね。相手の方が『繰り返し』と『感情の反射』を使って、ニコニコしながら『行ったんですね。』などと神崎さんの話を聴いていました。だから、神崎さんが、話しやすく、楽しく感じたのだと思います。このように『繰り返し』と『感情の反射』はセットで使うと、簡単にできるし、効果も大きくなります。」

和泉コーチの説明に、一夫は思った。
「なるほど。このウキウキした気持ちは、『感情の反射』の効果なのだろうか?そうだとしても、話を聴く前からニコニコすることは自分には考えられない。それどころか、『繰り返し』と『感情の反射』の前に『相槌』すらできなかった。簡単に考えていたが、本当に自分にできるようになるのだろうか?」

こうして、一夫は、これまで考えたこともなかった傾聴技法の『繰り返し』と『感情の反射』を体験し、その効果は分かったような気がした。しかし、自分がこれができるようになることには自信がなかった。そしてつぶやいた。
「練習か。」

次回に続く。



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